「睡眠不足は緩慢な自殺」であることをわかって、良い睡眠を取る行動を起こしていますでしょうか?
睡眠は大事だと分かっていても、忙しくて睡眠不足を解消できていなかったり、睡眠のことを第一に考えて生活を送れていない方が多いのではないでしょうか。
現代科学でどんどん明らかになってきている、「睡眠の重要性」と「睡眠不足の危険性」を、腹落ちするレベルで理解すると、睡眠について行動を起こしていないことのやばさに気づくと思います。
今回は睡眠について行動しないと「ヤバイ」と思わせてくれる本を紹介します。
私は数々の睡眠に関する本を読んできましたが、睡眠の重要性がわかる1冊を挙げるとすると、こちらです。
こちらの本の著者は「寝不足は緩慢な自殺である」と述べ、睡眠に関して科学的に明らかになってきたさまざまな事実を紹介してくれています。
本記事では、その一部を紹介したいと思います。
睡眠について、腹落ちして行動に移すためには、本書を読むことをおすすめします。
ちゃんと行動しないと「ヤバイ」と思わせてくれる内容になっていますので、本書を読めば睡眠改善の行動に繋がると思います。
また、本書はビルゲイツのブログ「GateNotes」でも紹介されており、「この本は私を眠らせた」と紹介しています。
私は、家族や友人たちにこの本を回覧で回しています(笑)
現代人の睡眠問題について
ヒトはもともと暗くなったら寝て明るくなったら起きるという自然のリズムで生活してきました。
しかし、現代では電灯やLEDの技術が発達したことにより、夜になっても明るい環境が当たり前になっています。
大昔から火を使って夜に明かりを得ていたことは確かですが、それに比べ、現在は大幅に明るい眩しい環境になっています。
これが睡眠の質にとって大きなマイナスになっています。
また、仕事で夜遅くまで働いていたり、朝早くから働くことで睡眠時間が短くなり、実際に必要な睡眠時間が取れていない方がかなり多いようです。
上の図は本書に記載されている内容ではありませんが、ご覧いただくと分かります通り、日本は睡眠時間がかなり短いです。
これは、他国より残業が多く労働時間が長いせいだと私は思います。
睡眠時間が短い方は、夜遅く寝て、朝は目覚まし時計で無理やり起きているのではないでしょうか。
目覚まし時計を使うということは、身体にとってかなり不自然なことで、かなりの負担になります。
動物の中で、目覚まし時計を使うのは、人間だけです。
サルやチンパンジーなどの動物は自然に眠くなって眠りに落ち、周りが明るくなると自然に起きるのです。
現代の社会構造が睡眠の質にマイナスの影響を与えているのは明らかです。
睡眠と健康の関連
「睡眠こそ最強の解決策である」に記載があった、睡眠の重要性と疾患との関連性を一部抜粋したいと思います。
まず、初めに、「食事、運動、睡眠の中で、健康のために最も大切なのは睡眠である」ということです。
きちんと眠れなかった1日と不健康な食事をした1日、運動不足の1日を比べると、最も悪影響が大きいのは、きちんと眠れなかった1日ですよね。
しっかりとした睡眠を取るということは
- 最も効果的な「死なない方法」である。
- 現在、健康に関する議論で最も欠けているのは、この部分だろう。
とのことです。
本書で紹介されていた睡眠が健康に与える影響について抜粋すると以下の通りです。
- 睡眠時間が少ないほど寿命も短くなる。
- 心臓病、肥満、認知症、糖尿病、ガンといった病気で睡眠不足との関係が指摘されている。
- 睡眠不足は、食欲の増加に繋がり、脳の衝動を抑える機能が低下し、食べる量(特に高カロリーの食べ物)が増え、食べてもなかなか満腹感を覚えず、ダイエットをしても脂肪が減らない。
- 睡眠不足で免疫機能は弱くなる。
- 睡眠時間が短いほど感染して風邪を引く確率が高くなる。
- 睡眠時間が短いとインフルエンザワクチンやA型肝炎、B型肝炎のワクチンで得られる抗体反応が弱くなる。
- シフト勤務で夜勤のある労働者、つまり、毎日リズムと睡眠パターンが日常的に乱れている人達は、各種の癌を発症する確率が大幅に高くなることが分かっている。
- WHOも 「夜勤のある仕事には発がんの危険がある」と正式に認めた。
- 毎晩6時間以下の睡眠で1週間を過ごした場合、炎症や免疫系、ストレス反応に関連する711の遺伝子の発現に異常が見られた。
これは、自分を遺伝子組み換えしているようなもの。 - 睡眠は感情をコントロールし、イライラしなくなる。
- 睡眠で様々な精神疾患の症状が改善する。
- 睡眠の質の低下はアルツハイマー病発症と関連する。
若い頃から慢性的に睡眠不足の人はアルツハイマー病のリスクが飛躍的に高くなる。
このブログ的には「睡眠時間が短いほど寿命が短くなる」の部分が注目ポイントです。
また、著者は「睡眠が何らかの害になる証拠は全く見つかっていない。」とも述べています。
睡眠時間が長すぎるということを気にせず眠くなったら寝れば良いということですね。
睡眠についてのアドバイス
最後に本書で紹介されている「健やかな眠りのための12のアドバイス」を記載しておきます。
- いつも同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
- 夜寝る前に運動してはいけない
- カフェインとニコチンを摂取しない
- 寝る前にアルコールを摂取しない
- 夜の遅い時間に大量の飲食をしない
- 可能なら、睡眠を妨げるような薬を飲まない
- 午後3時を過ぎたら、昼寝をしない
- 寝る前にリラックスする
- 寝る前にお風呂につかる
- 寝室を暗くする寝室を涼しくする、寝室にデジタル機器を持ち込まない
- 日中に太陽の光を浴びる
- 眠れないままずっと布団の中にいない
現代人は仕事のしすぎで睡眠第一の生活ができていないです。
こちらは私の今後の課題でもありますが、仕事時間が長い場合、転職等も含め、仕事の見直しをした方が良いと思います。
寿命を縮めるよりも、ずっとマシです。
私は130歳以上生きる予定で、寿命を縮めることはできませんので、今後の仕事についても真剣に考えて、色々とトライしていきたいと思います。
睡眠ファーストで生活スケジュールを整えていきましょう。
今後、睡眠改善のヒントになるような記事もどんどん書いていく予定です。
まとめ
要点まとめると:
- 睡眠時間が少ないほど寿命も短くなる。
- 心臓病、肥満、認知症、糖尿病、ガンといった様々な病気で睡眠不足との関係が指摘されている。
- 睡眠は最も効果的な「死なない方法」である。
- 睡眠不足は緩慢な自殺である。
本書を読んで、睡眠ファーストで生活スケジュールを整えていこうと思いました。
また、仕事量を減らすために仕事を変えることを考えてみてもいいと思います。
本書は睡眠について行動しないと「ヤバイ」と思わせてくれる本でした。興味のある方は読んでみることをおすすめします。